啓蒙師団

再啓蒙思想の影響を受けた青年たちはその後、軍団の内戦の勃発を機に自発的に集まり「啓蒙師団」を組織した。
元々はただのお飾りだった。第一軍団の理念のもとに再啓蒙を推進する青年の詩人や作家、学生、小説家などが、地域や性別の分け隔てなく集まり組織されたもので、非常に熱狂的ではあったが軍事的な訓練がほぼされていない師団だった。
カリスマもその事はよくわかっていて、啓蒙師団は終始ひとつの象徴として扱われ、各種シンプルな活動に従事する程度だった。
その後、ユカタン大死域ができると啓蒙師団も捨て石として犠牲になった第一軍団と同様に、ユカタン大死域に巻き込まれ消息を断つこととなった。啓蒙師団はそれで終わったはずだった。
しかしそれから3年近く経った軍団歴43年に、啓蒙師団は死域を脱して臨時議会が実行支配する地に突如姿を現した。そのとき啓蒙師団の規模は既に1万人を切ってはいたが、軍閥側の守備の脆弱な後方ということもあり、地獄から舞い戻った彼らを止められる者など誰もいなかった。——地獄から舞い戻った彼らの目標は南方全体を貫くように突破し、第一軍団のもとに帰還することにあった。
その後カリスマが「対惑星決戦兵器」を起動し、死域を作り出したことを知り、師団長は聖像を焼く者となる。
一つの信念で皆を団結させるため、カリスマの正当性を否定し、魔女を狩るために世間を歩く師団となる。