聖痕狩りは軍団の体制に入ろうとしない聖痕使いに対する、法律の枠外の私刑として機能していた。当時の社会風潮は、制御できない聖痕使いに警戒心を抱いていた。その警戒心や恐怖を払拭する最もよい方法が軍に入ることだった。
しかし戦後には崩壊学園が存在し、軍団の体制に反感を持つ聖痕使いが無条件に学園に入れるようになり、聖痕狩りはむしろ学園の生徒募集広告となった。
崩壊学園の存在と戦術科1期生のテロ事件によって、軍団は聖痕狩りという行為を抑制あるいは厳しく取り締まらざるを得なくなり、結果として聖痕狩りはここ数年でかなり減少した。