聖痕貴族

産業用の虚空プリンターを空に浮かぶ城塞の中に設置し、城塞内での必要物資のほぼ全てを生産している。
自分にだけ忠誠を誓う「機動騎士団」という重装備の部隊を有している。
貴族制度は、実は内戦が起きるまでは存在してなかった。かって君主制の国々が行っていた、大きな貢献のあった人々に爵位を与え表彰するという儀礼を南方軍が取り入れるようになったことが発端になっている。 人類の内戦がエスカレートしたことで、より多くの聖痕使いを動員して前線の主力部隊が壊滅した後の本土戦を準備する必要が生じて、それで名誉ある肩書として始まっていた制度が次第に真の意味の貴族制度として発展していった。 それに虚空プリンターの技術が進んだこともあって、実力のある聖痕使いは後方支援を必要とせず、単体で成り立つひとつの小さな世界のような戦艦を作ることができるようになっていった。そしてそれ以降、不可逆的に事態は進行していった。
 
蒼穂騎士団