今思えば

今思えば

考察というかメモ

気になる


地震

「先日より世界各地で頻繁に発生している地震や津波について、専門家はなんらかの新しい地質活動の前兆ではないかと指摘しています……。」
司徒箐泓:地震だな。 だがそれほど強くはない。特に問題ないはずだ。
九霄:ああ、そう言えば数日前のニュースで、最近地震や津波が多いと言っていたな。確か地質活動に関係しているとか……。 —— これってまさか崩壊に関係あるのか?
フェミリス:大丈夫ですよ~。フェミリスが各地の監視リソースを使って確認しましたが、崩壊エネルギーの痕跡は見つかりませんでした。単なる地殻活動だと思います。
地震。銃火器訓練では、以下のような記述がある。
近い将来、ただのパワーストーン詐欺だったものが「大陸棚振動装置」という巨大なウソと化してしまう。そして最終的に必要のなかった世界大戦が引き起こされてしまうことになる。
本当に単なる地殻活動だったのか。

タイトル

一話のタイトル:九天の上
最終話のタイトル:一日の花
九霄と一夏の物語

落ちる


息が詰まる、息が詰まる……。
息が詰まる……めまいがし、バランスを失い、酸素が足りず、落ちていく。
落ちて、落ちて、落ちていく。
「ガタン――」
落ちていく。
エレベーターが落ちていく。
鉄師一夏も落ちていった。14歳の彼女と共に。
翼のない鉄師一夏が得られたのは、結局落ちることだけだった。
そして彼女は階段の上から転がり落ちた。
固い床に激しくぶつかり、床の冷たさと痛みを感じた。
それでも止まることなく転がり落ちていく。
三度の落ちていく描写

伏線


諜報員

慕寒音:はい、これ見て。私が昨日おすすめって言ってた占いサイト——
鉄師一夏:…… 「四万年前の自分が誰だったのか占い」?
慕寒音:説明によると聖痕の技術や崩壊エネルギー、気功、それに磁場まで活用してて、すごく当たるらしいのよ!
「ええっ、これが四万年前のあなたなの!?」 「四万年前、少女を救うためにひとり突撃していった流浪の剣士——」
慕寒音:あらあら、流浪の剣士だって!一夏さんはやっぱりいつの時代も英雄なのね!でもなんで救う相手は少女なのかしら。かっこいいお兄さんとかだったらもっとよかったのにね……。 実は私の結果もかなり変でね……それによると私は四万年前、諜報員だったらしいわ……あ〜あ、諜報員かあ。一夏さんの相棒になるにはちょっと物足りないかなぁ……。
……ああ、この前のあれね?彼とはもうおしまいにしたの——あの人、いかにもできそうなふりをしてたけど、こっそり調べてみたら家は賃貸で、車もレンタルだったんだもの。 どう、あなたの相棒なんだから私もなかなかやるでしょう。こういうスパイ活動の能力とかさ〜。
もちろん知ってるわよ……受付って色々と情報が集まってくるからさ。
慕寒音が諜報員だったことの伏線や、昔征きし時への伏線。

伝説の脇役

つまりこの世界で、私は脇役を務める資格すらないんです。それはもう初めから決まっていたことなんです。
【寒鉄】は確かに多くの作戦に参加してたみたいだな。でもどれもこれも中心的人物としてじゃなく、そばで見届けたような感じで、とにかく最重要人物じゃねえな。「伝説の脇役」なんて言われてたみたいだし。
最終的に、寒鉄は「伝説の脇役」と呼ばれるようになる。

コールドスリープ

昔往きし時
階段の手すりに触れると、ヒヤリとする冷たさを感じた。 そして鉄師一夏は、とある重大な事に気が付いた。
固い床に激しくぶつかり、床の冷たさと痛みを感じた。
胸が苦しくなり、骨が折れ、割け、冷たさを感じた。
力を失い重さを感じ、痛みと冷たさを感じた。
感覚がマヒし、混沌と暗黒を感じ、冷たさを感じた。
寒い。 そして最後に……。 鉄師一夏が感じることができるものは冷たさしかなくなってしまったのだった。
彼女は諜報員の中でも一際優秀で、氷の聖痕の持ち主でもあった。彼女の名は慕寒音。表向きは人契連本部の受付として、ひそかに私のために情報を集めていてくれていたんだ。 あの日の夜、彼女は命令が出ていたわけでもないのに大暴れしてね。ただの受付ではないことが敵方に伝わってしまった。 そして追跡と包囲を潜り抜けて人契連を脱出し、冷凍睡眠状態の君を私のところに送り届けて—— 直後に力尽き、一言も言わずに死んでしまったよ。
最後に感じたのはおそらく慕寒音の氷の聖痕によるもの。 そしてそれをカモフラージュする冷たさの描写。